信用情報を開示請求する方法をわかりやすくまとめてみました!信用情報をチェックすることであなたがブラックかどうかを確認することができます。信用情報を開示請求したい人は必見です!
そもそも個人信用情報というのは、クレジットカード会社や信販会社が「あなたと契約をしても大丈夫か?」ということを審査するための情報で、過去に申し込んだクレジットカードやローンの契約内容や支払状況が記載されています。
その信用情報に事故情報(いわゆるブラック)が記載されることを一般的に「ブラックリストに載ってしまった」と表現されますが、金融業界ではブラックやブラックリストなんて存在しません。
クレジットカードを申し込んだら思いがけず審査に落ちてしまったとか、住宅や車などローンで購入したいけど審査に通るか心配なときには必ずチェックしたい情報ですね。
今回は、信用情報の開示請求方法を誰でも分かるように簡単に説明していきます。
また、あなたの信用情報がどうだったかによって様々な対策方法がありますので合わせて調べてみました。
信用情報を開示請求するとあなたがブラックかどうか確認できる

あなたが信用情報を開示請求して知りたいことは、
・自分の信用情報に事故情報(いわゆるブラック)が載っていないか?
・過去に債務整理(自己破産・任意整理・個人再生など)をしていて、信用情報から事故情報が消えているか?またはいつ消えるのか?
ということですよね。
信用情報にもしも事故情報が記載されていた場合、個人信用情報を開示請求することでどのような原因で事故情報になっているかがわかります。
原因が分かれば対策も立てることが出来るので重要なことですね。
次に、信用情報を開示請求するにあたっての流れについて解説していきます。
あなたの知りたい開示請求の流れについて

個人信用情報を開示請求するための流れをわかりやくす解説します。
開示請求は自分ですることもできますし、忙しいくて時間がない方や開示請求方法がわからないという方など弁護士や司法書士が行っている開示請求代行サービスを利用することもできます。
まず信用情報を開示請求するには、信用情報機関にあなたの信用情報を開示してくださいと申請することから始まります。
開示請求後、約10日程度であなたの手元に個人信用情報開示報告書が届きます。
代表的な信用情報機関は3つある
日本にはあなたの個人信用情報を管理している3つの代表する信用情報機関があり、下記の代表する3機関の信用情報を確認することで大抵のことがわかるようになります。
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)
金融会社はそれぞれ信用情報機関と提携していて、あなたがクレジットカードやローンを申し込んだときに審査する際に利用します。
あなたが契約しているクレジットカード会社や信販会社がどこの信用情報機関と提携しているかわからない場合は、CIC・JICC・KSCの3機関から信用情報の開示請求することをオススメします。
信用情報機関へ開示請求する申請方法
信用情報機関へあなたの信用情報を開示請求するには下記の申請方法があります。また信用情報機関によって申請方法が異なりますので注意が必要です。
申請方法/信用情報機関 | CIC | JICC | KSC |
信用情報機関の窓口にて申請 | ◯ | ◯ | ☓ |
郵送で申請 | ◯ | ◯ | ◯ |
インターネットで申請 | ◯ | ◯ | ☓ |
CICやJICCの場合は窓口にて開示請求することができますが、全国各都道府県にあるわけではありませんので注意が必要です。
自分で開示請求する場合は、開示請求するための書類を取り寄せて、必要事項を記入し身分証明書などを添付して請求するという流れになります。
開示請求代行にお願いする場合は、開示請求に関する書類をあなたの代わりに代行業者が作成してくれるので、それをあなたが郵送するだけとなります。
開示請求にかかる費用について
開示請求手続きには信用情報機関に支払う手数料がかかります。
窓口手続きの場合は500円、郵送やインターネットでの手続きには1,000円が必要となります。
郵送の場合は、どの信用情報機関もゆうちょ銀行発行の「定額小為替証書」が必要となり、インターネットで信用情報の開示を申込む場合は、申込者のクレジットカードで支払することになります。
開示請求代行を利用する場合は、郵送手続きがメインとなるため、代行業者があなたの代わりに定額小為替証書を用意してくれるところもあります。
ただ、開示請求代行にお願いした場合の費用は、信用情報機関に支払う手数料とは別に、代行手数料がかかります。だいたい1機関請求あたり3,000円〜10,000円程度となっています。
代行費用はかかりますが、開示後に開示報告書の見方など教えてくれるところもあるので代行にお願いする場合は、事前にどんな内容がサービスに含まれるのか確認する必要がありますね。
信用情報の代行開示請求については「信用情報の開示を代行に依頼する方法」をご参照ください。
このような流れで開示請求を行うこととなり、開示請求するとあなたの手元に「信用情報開示報告書」が届きます。
あなたの手元に届いた開示報告書の見方を解説します!

開示報告書では、大分類でいうとあなたが過去に申し込んだクレジットカードやローンの契約内容・支払状況・クレジットカード会社や信販会社があなたの信用情報を見に来た記録などがわかります。
届いた個人信用情報開示報告書で確認するべき点は、あなたの信用情報に事故記録があるかどうかですよね。
「異動」の文字があったらブラック!
開示報告書では、事故情報のことが「異動」と表示されています。
この異動とは、クレジットカードや各種ローンの利用代金を61日以上または3ヶ月以上延滞した場合や、過去に債務整理を行った場合に登録されます。
つまり開示報告書に異動があった場合は事故情報として登録されている(いわゆるブラックリスト)ことになりますので、必ずチェックしましょう。
また、異動となった日の記載もありますので、いつ事故情報が消えるのか知りたい方は合わせ確認しておく必要があります。
開示報告書に異動がなかったのにクレジットカードやローンの審査に落ちる人は、あなたの支払情報も確認しておきましょう。
支払状況の確認
開示報告書では、直近2年間の支払情報が登録されていて、CICの場合は支払状況が下記のような記号で表現されています。
記号 | 内容 |
$ | 請求通りや請求額以上の入金があったという印 |
P | 請求額の一部だけ入金があった場合の印 |
R | 契約している人以外から入金があった場合の印 |
A | 契約者の事情で約束の日に入金がなかった(未入金)場合の印 |
B | 契約者の事情とは無関係の理由で入金がなかった場合の印 |
C | 入金されていないしその理由もわからない場合の印 |
– | 請求もなく入金もない場合(例えばクレジットカードの利用をがなかった場合など) |
空白(空欄) | クレジット会社や信販会社から情報の更新がなかった場合(クレジットカードの利用をがなかった場合など) |
$マーク以外のP(一部入金)やA(契約者の事情で入金がなかった)が多くあると、ちょこちょこ支払の延滞があることがカード会社や信販会社にバレてしまいますので、クレジットカードやローンの審査に落ちやすくなります。
開示報告書はあなたの金融関連に関する履歴書みたいなものなので、悪い情報はない方がいいですよね。まずは自分がどんな状況なのかしっかり把握することが大切です。
開示請求報告書の見方は「信用情報開示の見方が3分でわかる」が参考になります。
あなたの開示報告書の結果に合わせた対処方法について

開示報告書を確認してもし事故情報として記載されていた場合はどうなるのでしょうか?
まず、そのまま放っておくとずっと事故情報のままとなります。事故情報が信用情報に載っていると、新しくクレジットカードを作ったり住宅や車などのローンを組んだりすることはできません。
事故情報は信用情報機関に「消してくれ」とお願いしても消してもらえません。
信用情報を回復させる方法について
事故情報を回復させたい場合は、まず事故情報として記載された原因となる支払を精算することが条件となりますが、時間が立てば回復させることができます。
自己破産や個人再生、任意整理などの債務整理を行った場合は、CICやJICCでは5年間事故情報として記録され、KSCでは10年間保管されます。
支払の滞りが原因の場合は、各信用機関5年間保管されます。
事故情報となった原因の支払を完済してから5年〜10年待つ必要があるということですね。
事故情報が信用情報になかった場合でも支払の遅延がある場合は十分に注意が必要なので、
信用情報に事故情報がなかった場合や事故情報が消えてリセットされた場合
あなたの信用情報に事故情報がなかったらひとまずは安心と思いたいですが、信用情報に事故情報がなかったからと言って必ずクレジットカードやローンの審査に通るわけではありません。
あなたの年収や勤続年数など各金融機関で独自の審査もあるからです。
また、ブラックではなかったけど支払の遅延がたまにある方は、2年間分の記録が信用情報に残っているので、ちゃんと期日通りに支払や返済することも大切ですね。
信用情報の回復方法については「信用情報を回復させる方法とは!」で詳しく解説しています。
信用情報の開示請求についてまとめ

信用情報の開示請求についてまとめてきました。
信用情報を確認することは重要な事だと分かっていただけたと思います。
あなたの信用情報を把握することで、家が欲しいから住宅ローンを組みたい、もっと買い物を便利にしたいからクレジットカードを新しく作りたいなど、今後の生活プランを考えるにあたってとても参考になる情報ですよね。
定期的に信用情報をチェックすることで将来の安心を手に入れましょう!